ご あ い さ つ

国士館大学宮城県同窓会 会長 佐々木 稲 生  

第40回高等学校・第30回中学校宮城県剣道選手権記念大会(東日本大震災復興支援並びに平成29年度南東北インターハイ開催記念大会)が、石巻市市長亀山紘様、国士館大学前学長三浦信行様始めご来賓の皆様、県内各高等学校・中学校から選手の皆様や応援の家族の皆様、そして本大会の運営や審判にご協力いただきます各校の顧問の皆様及び剣道連盟関係の皆様にお出でいただき、ここに盛大に開催できますこと心から御礼を申上げます。
 また、本大会も回を重ねて高等学校が40回、中学校が30回の大会となりますこと、主催者といたしまして無上の喜びとするところであります。この間、長きにわたり物心両面でご支援を賜りました石巻市始めご協賛くださいました関係者の皆様のご厚情に対し、深く感謝申し上げる次第でございます。
 さらには、本記念大会に華を添えるべくご招待の意に応え、県外から遠路ご参加くださいました東京の国士館高等学校始め各招待校の顧問、選手の皆様のご配慮をしっかり受け止め、実りある大会にして参りたいと考えております。
 さて、本大会は、国士館大学を卒業して宮城県の教員に就いた同窓生が、当地の剣道普及に尽力された武山松五郎範士を中心に、剣道を通しての青少年の健全育成を目指し、石巻の地において開催したのが起源であります。
 以後、大会の趣旨に賛同した多くの先人の剣道振興の灯が、当地方での平成2年のインターハイ剣道競技会場(石巻市体育館)、平成13年の宮城国体剣道成年会場(河北総合センター)として、全国の剣士が集う大会開催へ貢献するところ大なるものがあったと自負しております。
 ところで、今年は宮城、福島、山形の3県で南東北インターハイが開催され、本県も会場となり剣道競技は仙台市体育館で開催されます。被災地の方々に勇気と感動を届けてくれる宮城の高校生剣士の活躍を期待しています。また、東日本大震災から間もなく6年目を迎えようとしていますが、復興への道程はこれからが真価を問われる時期と言えます。復興を担うのは、故郷を思う誠意と勤労の心、そして人のためという見識と気魄溢れる若者の力であります。
 本大会を主体的に担ってきた諸兄の母校である国士館大学の創立者である柴田徳次郎は、我が国古来の武道の心による国づくりや人づくりを指針とする建学の精神として、「誠意、勤労、見識、気魄」の徳目を掲げました。現代に息づく武道の心による青少年の健全育成とよりよい社会づくりの拠りどころとなるものが、この四つの徳目に込められているのではないかと思います。
 結びに、本大会が多くの方々のご理解とご支援、そしてご協力をいただき開催できますことを、ご参会の皆様方と喜ぶと共に、本大会の成功をお祈り申し上げご挨拶と致します。

戻る


copyright©2015 国士舘大学同窓会宮城県支部 all rights reserved.